イベント業界でも育休取得
「土日も現場で休みが取れない」「毎日残業続き」、展示ディスプレイの業界にはこのようなイメージが根強く残っていますが、当社ではSDGsの観点からも働き方改革を進めており、最近では育児休暇を取得する社員も増えてきました(2023年は対象者のうち、男性社員の約6割、女性は100%取得)。今後も社員へのサポート体制として強化してまいりますが、今年育児休暇を取得した社員の声をご紹介します。
パートナーと一緒に貴重な経験を
育休を取得した第1製作部・製作管理2課の男性社員のS・Mさんは「生後1ヵ月間の新生児期間では何も考える余裕がなく、子供のお世話で精一杯でした。ですが、育休を取得したことで家族との時間が生まれ、家族と一緒に家事や子育てに関わることができました」と振り返り、育休取得後も周りからのフォローもあり、自分の業務へスムーズに復帰することができたといいます。「業務の都合上、育休を取りづらいと考える人もいるかもしれません。ですが、1か月だけでもいいので育休を取得することで、パートナーと育児を通じて協力をし、大切な家族の絆を深める貴重な経験をする事ができると思います」と男性社員の育児休業についてお話しされています。
母国を離れて出産する妻をサポート
昭栄美術では海外出身の社員も着々と増えています。同じく製作部男性社員のM・Sさんは奥様も海外の方なので、産後にお互いに頼れる身内が近くにいなかったことがやはり不安だったそうです。「頼れる家族がそばにいなかったので、産後の奥さんがひとりで赤ちゃんを育てるのはとても大変だと感じました。育休を取得して家族と一緒の時間を過ごすことで、自分の子供としての責任が生まれ、子供を大事にする気持ちが強くなりました」と当時の思いを話してくれました。「育休を取得することで、とにかく少しでも奥さんの心身のケアができて良かった。周りにサポートしてくれる人がいれば別かもしれないけど、そういう人が近くにいなければ絶対に取得してください」と育休を取得するか悩んでいる人に伝えたいそうです。
第2子の出産で長女と2人暮らし
「入社して約13年間そこまで仕事から離れることがなかったので不安の方が大きかったが、親族の状況や2人目ということもあり取得を選択しました。両親が家にいることで上の娘に寂しい思いをさせてなくて良かったと思います」という第1営業部営業2課のJ・M課長。「復帰後もみんな温かく迎えてくれました。上長や課員のみんなが常に気にかけてくれていた感じがありがたかったです。幸いにもお客様も育休取得を応援してくれたので、社内だけでなく社外の方からも支えていただきました」と周囲のサポートに感謝を伝えています。「家族で今後のことや子供たちの将来の話をする貴重な時間になりました。とくに出産前後の妻の入院期間は娘と2人で暮らすことになり、普段の成長を目の当たりにする貴重な経験になりました」。
さいごに
当社の理念には「社員の幸せが得られる会社を目指します」という一文がありますが、新たな家族を迎えるのは何よりの幸せではないでしょうか。
展示会・イベント業界の繁忙期の仕事の偏りや慢性的な人手不足など、難しい問題はまだまだありますが、“社員の幸せ”を少しでも得られるため、少しずつ環境を整えていければと思います。