健康経営
事業活動の持続的な成長発展と生産性向上には、
社員の健康保持と増進が必要です。昭栄美術が積極的に
行っている、健康経営についてご紹介します。
健康経営宣言
健康づくりお腹引き締めエクササイズの様子
当社の基本理念に掲げる「ディスプレイ業を通じ社会に貢献し、
存在価値のある企業として発展し、
社員のしあわせが得られる会社を目指します」を具現化するため、
社員が安心して働くことのできる環境を提供するとともに、
事業活動の持続的な成長発展と生産性向上につながるよう、
積極的に社員の健康保持と増進に取り組んでまいります。
2023年9月27日
株式会社 昭栄美術
代表取締役社長 小林 大輝
主な課題と取り組み
新たな取り組み
01
毎月1回の健康動画配信
健康経営上重要なテーマに絞り(運動、食事、睡眠等)、毎月1回健康動画を視聴する取り組みを開始しました。視聴後に簡単なテストを実施し理解度の確認を行っています。
02
パートナー企業への
当社健康経営事例紹介
弊社開催の安全大会に出席していただいているパートナー企業の方々に対し、弊社の健康経営の取り組み事例を参考にしています。各社に取り組み事例を参考にしてもらうことで、健康経営を通じて付加価値向上に取り組むサプライチェーンの構築を目指していきます。
03
体力年齢測定実施
運動習慣向上を目指し、体力年齢測定をスタートしました。健康診断実施時に、簡単な4つの体力測定を実施しています(歩行、身体調整、手作業、姿勢変換)。その結果から現時点での体力年齢を判定し、運動習慣を促すきっかけづくりとしています。
04
パワーナップ制度の導入
昼寝は夜の睡眠の3倍の効果があるとのことから、昼休みの時間を使い、パワーナップ制度(15~30分程度の短い仮眠のこと)を導入しました。空いている来客ルーム等を社員に開放し、昼寝を推奨することで眠気を解消し、仕事の生産性・効率性の向上を図ります。
05
健康推進ルームの運用
社員の運動習慣者比率向上のため、運動器具や健康器具、マッサージ器具等を常時設置している健康推進ルームを設置しました。ちょっとしたリフレッシュに好評です。今後は毎月の健康テーマに沿ったアイテムを設置するなど、社員の健康意識を高める取り組みも行っていきます。
06
健康推進コラムの配信(毎月1回)
日々の健康に役立つコラムを毎月1回配信する取り組みを開始しました。「食後の眠気対策」、「夏バテ解消法」等、日常に取り入れやすく、すぐに役に立つ内容を配信しています。
07
勤務間インターバル制度導入
業務終業時刻から次の始業時刻までに、一定時間以上の休息時間を設けるインターバル制度を今期より製作部門に導入しました。生活時間や睡眠時間を確保することにより、疲労感やストレスの低減など、社員の健康維持・向上につなげていきます。
08
禁煙外来費用の一部補助と
成功体験の社内共有
喫煙者の健康維持のための卒煙を推奨する観点から、禁煙外来受診を希望する社員へ費用の一部補助の取り組みを始めました。さらに卒煙の成功体験を社内に共有することで、全社的な喫煙者の低減を目指していきます。
09
なんでも相談窓口、
ポスター掲示
外部機関との連携によるメンタルヘルスサポート相談と 社内相談窓口(ハラスメント等)を合わせて、「なんでも相談窓口」を設置しました。社員の目に付くところにポスターを掲示し、メンタルヘルス不調を未然に防ぐことができるよう取り組んでいきます。
継続的な取り組み
健康診断受診率100%の維持と
オプション検査の会社負担
個人ごとの健康課題を把握することで生活習慣病などの疾病を予防することを目的に、全社員が健康診断を受診しやすい環境を整えています。また健康診断のオプションとして、社員の年齢に応じて血液検査時の腫瘍マーカーによる検査を全額会社負担し、社員の健康促進をサポートしています。
特定保健指導の推進
生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が期待できる社員に対して、協会けんぽの保健指導を推奨し、社内実施場所の提供及び就業時間認定を行っています(令和5年度より重点項目としています)。
健康診断精密検査の受診促進
疾病の予防と改善を目的に、社内通達や産業医との連携により、精密検査及び有所見者への受診勧奨、検査結果に応じたフォローを適宜実施しています。
ストレスチェック受検率100%の維持とメンタルヘルスケアの推進
全社員に対して年1回、ストレスへの気付きを目的としたストレスチェックを実施するとともに、予防に向けた施策として、外部機関との連携によるメンタルヘルスサポート相談窓口の設置等、ストレスの予防・軽減に向けた取り組みを実施しています。また、メンタルヘルス不調による休職から復職する際には、産業医と連携しながら個別フォローを実施しています。
ワークライフバランスの充実
ワークライフバランスの実現に向けたフレックスタイム制、裁量労働制や在宅勤務制度の導入により、社員の仕事とプライベートの両立を支援しています。
感染症予防の推進
【投資額:58万円】
季節性感染症であるインフルエンザについて、社員の予防接種費用の全額負担を実施しています。更に令和6年度の冬季より、社員の同居家族まで予防接種費用の全額負担を拡大します。
社員の食生活へのサポート
【投資額:68万円(月平均)】
社員の朝食欠食対策やコミュニケーション環境提供の観点から「朝食サービス」を実施しています。
禁煙月間の定期的な設定
禁煙の動機付けとなる情報提供等を行い、また禁煙月間を定期的に設定・運用をすることで、喫煙者の健康維持のための卒煙を推奨しています。
女性特有の健康課題に向けた
取り組みの実施【投資額:12万円】
女性社員の健康を考えた取り組みとして、婦人科検診(子宮頸がん検診・乳がん検診)の全額会社負担を実施。さらに社員の健康保険被扶養者(配偶者)に対しても、年齢に応じた「生活習慣病予防健診」、「定期健康診断」、「婦人科検診」等に掛かる健診費用の会社補助を行い、社員の家族への健康支援を広げる取り組みを実施しています。
有給休暇取得奨励に向けての
取り組みの実施
社員に対してバースデー休暇の取得を奨励し、社員が有給休暇を取得しやすい環境を整えています。またバースデー休暇とは別に「チャージ休暇(連続3日間の有給休暇)」の取得を推奨し、大切な家族との時間に充てたり、エネルギーをチャージして英気を養うなど、自由に休暇を取れる仕組みを制度化しています。さらに休日と休日の間の出勤日を「ハザマ休暇(有給休暇取得奨励日)」とし、ゴールデンウィークや、年末の有給取得奨励日も含めると、年間130日以上の休暇を取得することも可能となります。
職場コミュニケーションの
活性化に向けた取り組みの実施
【投資額:355万円(年間)】
「社内」や「課・部門間」のつながりを育むことを目的に、社内クラブ活動と課内コミュニケーション活動(課内イベント)の実施を推進し、活動に伴う費用について会社補助を実施しています。
健康ドリンク自動販売機設置
(1日1本無料)
【投資額:42万円(月平均)】
野菜ジュース、ビタミン、乳酸菌飲料、黒酢飲料等、社員の不足しがちな栄養素を補給する観点から健康ドリンク専用の自動販売機を各拠点に設置し、「1日1本無料」で全社員に提供をしています。夏季については熱中症対策として、工場設置の自動販売機はスポーツドリンクや麦茶の大容量サイズをラインナップに加えています。
健康管理システムの活用
【投資額:88万円(年間)】
社員の健康管理、健康づくりの推進を目的に、自身の健診結果をパソコンやスマートフォンからいつでも閲覧できる環境を整備しています。システム導入によりストレスチェックによる心(メンタル) と健診結果による身体(フィジカル)のデータ一元管理ができるようになりました(社員のヘルスリテラシーの向上に役立てるとともに、会社は組織の健康課題を的確に把握することができます)。
健康経営戦略マップ
スローガン
人のつながりを育む、
もっとコミュニケーションを
活性化させよう!
- プレゼンティーイズム:出勤しているにも関わらず、心身の健康上の問題が作用して、パフォーマンスが上がらない状態。
- アブセンティーイズム:心身の体調不良が原因による遅刻や早退、就労が困難な欠勤や休職など、業務自体が行えない状態。
- ワークエンゲージメント:仕事に対してのポジティブで充実した心理状態。活力、熱意、没頭の3つの要素で構成され、これらが満たされている状態。
健康経営推進組織体制
代表取締役社長の監督の下、経営管理本部執行役員を健康経営推進責任者とし、経営管理本部内の健康経営推進管理者と担当者による健康経営推進事務局を設置。さらに社内においては各拠点の衛生委員会・健康経営推進担当者と協同して社内の健康課題の解決に取り組み、必要に応じて外部の産業医、協会けんぽと連携をすることで、必要な施策を立案・実施している。また施策の実施に当たっては、経営会議等を通じて全社展開をしています。
健康経営に係る数値公表について
健康経営宣言にある「社員のしあわせが得られる会社を目指す」を実現するためには社員の健康維持・増進は不可欠です。健康経営の取り組みを社内に浸透させ、具体的な目標を設定し、その結果を経年比較し、適正水準に良化させていくことが活力向上、生産性向上につながると考えています。当社は以下の具体的な取り組みについて、PDCAサイクルを回し、実効性の向上を図ってまいります。また「プレゼンティーイズム」、「アブセンティーイズム」、「ワークエンゲージメント」を主要KPIに位置づけ、経営課題のひとつとして各施策を実施していきます(2023年度より指標化)。
施策全体の主要KPIと
ストレスチェックの結果
目標(KPI) | 実績(2024年度) | 前年比グラフ | |
---|---|---|---|
01プレゼンティー |
15.1% |
19.8% |
|
02アブセンティー |
2.6日 |
2.6日 |
|
03ワーク |
50.0 |
50.9 |
|
項目 | 目標(KPI) | 実績 | |||
---|---|---|---|---|---|
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | ||
ストレス チェック の受検率 |
100.0% | 95.3% | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
内、 高ストレス 者率 |
10.0% | - | - | 14.6% | 14.2% |
内、 総合健康 リスク |
100 | - | - | 94 | 91 |
- 01は東大1項目版プレゼンティーイズムの質問形式により値を算出しています。「病気やケガが無い時に発揮できる仕事の割合を100%として過去4週間の自身の仕事を評価してください」という設問に対して、0%から100%で回答してもらい、その回答で出た結果を100%から差し引いて「プレゼンティーイズム損失割合」として算出しています(KPIは全国平均値)。
- 02は全社員の1年間における疾病及び負傷による休業日数の平均値(KPIは全国平均値)。
- 03は仕事に対してのポジティブで充実した心理状態。活力、熱意、没頭の3つの要素で構成され、これらが満たされている状態。アンケートを通じて測定し、偏差値として算出しています。
- 01、02、03の測定人数379名、回答率100%
- ストレスチェックの総合健康リスクは全国平均を100とし、点数が大きいほどリスクが高い。
主な取り組み施策
-
精密検査の
受診率89.5%
※目標:100.0%
※2023年度時点 -
運動習慣者比率
20.6%
※目標:30.0%
※2023年度時点 -
年次有給休暇
取得率70.7%
※目標:70.0%
※2023年度時点
- ①現在までの実績の推移
- ②健康課題と取り組み成果
-
- (c)はBMIが18.5~25未満の者。
- (e)は1週間に2回、1回当たり30分以上の運動を実施している人の割合。
- (g)は頻度が時々または毎日かつ飲酒日の1日当たりの飲酒量が清酒換算で2合以上の人の割合。
- (p)クラブ活動は現在7つ(釣り、サバゲー、ゲーム、フットサル、アウトドア、バスケ、卓上ゲーム)。
- ③⽣活習慣病リスク、
保有者割合(データ対象者:35歳以上) -
- (ア)は腹囲が男性は85㎝以上、女性は90㎝以上。
- (イ)は収縮期130㎜Hg以上又は拡張期85mmHg以上であって、且つ服薬なしに該当する者。
- (ウ)は空腹時血糖110mg/dl以上又はHbA1c6.0%以上であって、且つ服薬なしに該当する者。
- (エ)は中性脂肪150mg/dl以上又はHDLコレステロール40mg/dl未満であって、且つ服薬なしに該当する者。
- (オ)はGOT31U/L以上又はGPT31U/L以上又はγ-GT51U/L以上に該当する者。
- 目標(KPI)の数値は2023年度の同業態の全国平均値。