展示業界に長く根付いてきた「スクラップ&ビルド」。
毎回新しく造作し、イベントが終われば廃棄する。——そんな慣習に「もったいない」という思いから誕生したのが、昭栄美術の 木工リユースシステム「ユニプラン®」 です。
環境問題の深刻化、労働人口の減少、省資源・省力化が求められる中で、ユニプランは製販一体の強みを活かし、
管理システムや商品開発を通じて業界唯一のサステナブルな仕組みを提供しています。
ユニプランシステムの概要
木工レンタルユニット:工場であらかじめ製作・仕上げたユニットを、現場にて設置する独自システム。
目的:施工時間の短縮・コスト削減・現場負荷の軽減。
インタビュー:ユニプラン開発メンバーの第1製作部 製作管理1課 矢野 創
Q. ユニプラン®の開発に至ったきっかけは何ですか?
当社では、社会課題の解決と持続可能な未来の実現を目指し、日々技術革新に取り組んでおります。本製品は、現場から寄せられた多様なニーズと、当社が長年培ってきた技術・知見を融合させることで誕生しました。
Q. 「もったいない」という言葉に込めた想いを教えてください。
単なる節約ではなく、“価値あるものを活かす”という意味です。木工造作には職人の技術や時間が詰まっています。それを一度きりで終わらせるのではなく、再利用することで新たな価値を生み出したいと考えました。
Q. 展示業界の慣習に対して、どのような課題を感じていましたか?
環境負荷が大きいこと、そして人手不足です。造作の廃棄はCO₂排出にもつながりますし、現場の施工は時間も人も必要です。これらの課題を一気に解決できる仕組みが必要でした。
Q. ユニプランの木工レンタルユニットは、どのような仕組みですか?
工場であらかじめ製作・仕上げたユニットを、現場で設置するだけのシステムです。現場での組立作業を最小限に抑え、施工時間を大幅に短縮できます。
Q. 高品質な木工造作を標準化するために工夫している点は?
どの現場でも安定した品質を保てるようにしています。また、メンテナンス体制も整えており、使用後は工場で再整備して次の現場に備えます。
Q. ユニプラン導入による環境負荷の低減について教えてください。
廃材の削減はもちろん、CO₂排出量も大幅に減少しています。1回限りの造作に比べて、ユニットの再利用は資源の循環に貢献しています。
Q. クライアントからの反応はいかがですか?
「こんな仕組みが欲しかった」「環境に配慮している点が企業イメージにもつながる」といった声を多くいただいています。特にSDGsに取り組む企業様からの評価は高いです。
Q. 印象的だったプロジェクト事例はありますか?
ある展示会で、ユニプランをベースとしたブースを設置しました。再利用品で規格の製品と思われがちではありますが、ユニプランを自由自在に組み合わせたデザインとなりお客様からも評価を頂く事が出来ました。
Q. カスタマイズ対応について教えてください。
ユニットの基本形をベースに、プロジェクトごとに色や仕上げ、1部サイズなどを調整できます。完全オーダーメイドではなく、セミオーダーのような形で効率と個性を両立しています。
Q. 今後導入を検討している新素材や技術は?
軽量で強度のある再生素材や、木の素材を活かした無垢材で角材を使用したユニット製品等のサステナブル素材製品を増やしていきたいと考えています。
Q. チームや社内の意識はどう変化しましたか?
「使い捨てが当たり前」という意識が変わり、社内でもサステナブルな考え方が浸透してきました。若手社員からも「誇りを持てる仕事」との声が上がっています。日常の中でもサステナブルの意識が上がり、ユニプランの影響を大きく感じています。
Q. ユニプランの導入で現場の働き方はどう変わりました
施工時間が短縮され、安全性も向上し、働く人にとっても優しい現場になっています。
Q. ユニプランの魅力を一言で表すと?
「持続可能な展示の新しいスタンダード」です。環境にも人にも優しい、未来志向の仕組みだと自負しています。
Q. 今後のビジョンを教えてください。
ユニプランを通じて、展示業界全体の意識を変えていきたいです。サステナブルな選択肢が“当たり前”になる未来を目指しています。
ユニプランの強みは?
• 現場負担を軽減し、働く人に優しい施工環境を実現
• 高品質な木工造作を標準化し、繰り返し利用可能
• 在庫・履歴を一元管理する独自の管理システム
• 環境とコスト削減の両立
最後にメッセージはありますか?
展示や空間づくりに関わるすべての方へ。ユニプランは、環境と効率を両立する新しい選択肢です。ぜひ一度、体験してみてください。ユニプランの御依頼お待ちしています!